河川研究部

河川・海岸・水循環・ダム・洪水に関わる技術政策の提案や技術支援、技術基準の策定を行う。

■河川研究室
河川、河川の環境及び河川構造物並びに流域の治水及び水利に関する研究を実施
■海岸研究室
海岸、海岸の環境及び海岸構造物に関する研究を実施
■水循環研究室
水循環及びこれに伴う物質の移動やダム、貯水池及びこれらに関連する水資源開発施設の運用に関する研究を実施
■大規模河川構造物研究室
ダム、貯水池及びこれらに関連する水理構造物及び、水資源開発施設の管理に関する研究を実施
■水害研究室
洪水並びにそのはん濫予測システム及び情報伝達システム並びに水害対策技術に関する研究を実施
野口 賢二
河川研究部
海岸研究室 主任研究官
1989年 入省

誇る成果は現地が教えてくれた。
見る範囲、見える範囲を広げよ

平成5年北海道南西沖地震津波発生後、直ちに津波実験を行いました。得られた知見は、平成23年東北太平洋沖地震津波でも活かされました。また、民間企業との共同開発によるサンドパック工法(砂浜用超大型土嚢)は、宮崎海岸で砂丘を守る護岸として実用化され、さらに鳥取県東浜海岸では「瑞風」停車の砂浜景観に貢献しています。

かつては、研究の大部分を自ら行い、関係者と濃い議論をし大きな達成感を得ました。近年は、知見の深化やアウトソーシングの拡大により、研究の走り出し時点で研究手法や想定する成果への高い精度が求められています。

国総研の醍醐味は、技術指導を軸とした現場との繋がりです。入省直後、技術指導のため研究室長に随行した多数の海岸巡検と海岸保全を担う技術者との意見交換が、大切な財産となりました。多様な現場・現象を蓄積し、最善策の糸口を提供すること、そして共に悩む、全国の海岸管理者に頼まれる存在と自負しています。