構造デザイン賞

平成28年度構造デザイン賞は、以下の5作品です。作品について、木村審査員、金澤委員より講評を頂きました。


大江戸ニッポン橋

  桜並木学園桜南小学校 橋 弘輔 さん

  作製者の作品アピール:
シンプルだけど丈夫な橋をつくりました。また、大江戸をイメージして、和の雰囲気になるように木の木目を上手に作りました。外国人でも日本のことが分かるように、お寿司を並べました。

    

  審査員の講評:
美味しそうなお寿司に目を引かれますが、床版の裏側には、三角形に折ったボール紙を斜めに設置することで、橋としての安定感が出ています。また、橋の両端をボール紙で繋ぐことでアーチ構造を維持できています。


青空道路橋

  光輝学園手代木南小学校 佐川 哲大 さん

  作製者の作品アピール:
シンプルな作りで1kgにたえられるようにしました。パーツが少ないです。

    

  審査員の講評:
ボール紙を巧みに折り曲げ丁寧に接着することで、アーチ作用を最大限に引き出し、圧倒的に少ないボール紙の分量で橋を形成できています。効果的な構造で材料を節約できた作品です。


わたしの、あやとり橋

  豊里学園沼崎小学校 伊藤 季生 さん

  作製者の作品アピール:
手すりの所にひもを使ってあやとりのようにしました。

    

  審査員の講評:
とても強く、丁寧な塗装から本物の木の様に見えますが、橋軸方向には三角形に折った部材を配置し、橋軸直角方向には渡る部分を支える部材を配置することで強くなっています。丁寧な作りも頑丈さの源になっています。


フラワーキャットブリッジ

  百合ヶ丘学園作岡小学校 結束 美言 さん

  作製者の作品アピール:
三角形の筒をたくさん作り、はり合わせて強い橋をつくりました。橋を渡った人に明るい気持ちになって欲しいと思い、花のもようをつけました。

     

  審査員の講評:
勢いよく飛び越えられそうなスピード感が出ている猫の装飾ですが、構造的にはアーチ作用を引き出しています。床面には規則正しく並べられた三角形のボール紙が強さの秘訣になっています。


プラネタリウムブリッジ

  吾妻学園小学校 森 奨馬 さん

  作製者のアピール:
プラネタリウムをイメージした形にしました。側面のカーブで橋を強くしているところがポイントです。上面と側面のカーブを合わせるのが難しかったです。全体に星座を書いて、1、2等星は黄色で目立たせ、夏、冬の大三角を赤の点線で結んで分かりやすくしました。


    

  審査員の講評:
ボール紙を立体にアーチ形状を組み合わせることで、比較的簡単な構造でありながら、高い強度を引き出しています。広い面を活かした星座の装飾が作品をより大きく見せ、迫力が出ています。