◇◇ 一般公開 “土木の日” ◇◇
-「土木の日2016」レポート(つくば)-

 

  国総研旭庁舎では、土木事業や研究所の仕事を理解して頂く目的で、土木の日(11月18日)および「くらしと土木の週間」に合わせて、「土木の日 一般公開2016」を国立研究開発法人土木研究所と共催で11月19日(土)に実施しました。
 公開当日は天候に恵まれず、特に施設公開は雨天の中の実施となりましたが、子どもたちを中心に一般市民の方など941名の方々にご来所いただき、普段は見られない実験施設の見学や体験コーナーを楽しんでいただきました。

◇実験施設公開・展示

【試験走路】


バスで走行しながら、試験走路内にある様々な道路関連の実験施設を紹介しました。走行中にETC2.0のデモンストレーションも行いました。

【河川水理実験施設】

長さ60mの実験用水路を用いて水の流れの観測体験を行いました。

【土石流発生装置】

土石流発生装置(山の斜面の模型)を用いて、土石流の仕組みや、対策を紹介しました。

【橋梁撤去部材展示】

橋梁の非破壊検査の体験や、橋梁の撤去部材見学を行いました。

 

【流速計検定台車】

 流速計検定台車に体験乗車し、水の流れを正しく測る方法を紹介しました。

【建設機械屋外実験場】

建設機械屋外実験場に設置した無人ショベルの遠隔操作体験を実施しました。

【舗装走行実験場】

無人で走る荷重車の見学や、各種舗装の違いについての紹介などを行いました。



ゾウさんは今年も大人気!

 ◇土木体験教室等

【水がきれいになる仕組みを知ろう!】

パックテストや顕微鏡を使った、下水がきれいになる仕組みの体験等をしてもらいました。

 【ドローンを飛ばしてみよう!】

ドローンシミュレータによる草地や森林の変状調査体験を行いました。

【土の強さを知ろう!】

土と水を使ったゼリーカップ盛土をつくり、おもりを載せて強さの違いを体験してもらいました。

【トンネルの強さを知ろう!】

砂を用いた模型実験やペーパークラフト工作で、トンネル形と強さの体験してもらいました。

【コンクリートの強さを測ろう!】

コンクリート構造物の仕組みの紹介や、小型供試体の載荷試験実演を行いました。

【超音波で橋の中の水を調べよう!】

 超音波など、様々な橋梁の内部損傷検知技術を紹介しました。

 【吹雪をふせぐ方法を知ろう!】

防雪林・防雪柵模型の実演や映像を紹介しました。

【洪水から命を守る「そなえ」を知ろう!】

 昨年の関東・東北豪雨を受けたプロジェクトや、洪水から命を守る「そなえ」等を、パネル展示により紹介しました。

 

◇ボール紙で作る橋コンテスト

  「ボール紙で作る橋コンテスト」は、小学生に「ものづくりを通じて私達の生活を支える橋などの土木インフラの大切さを知って頂く」ことを目的として平成6年より実施しており、今年で23回目を迎えます。
 昨年度までの参加対象は、つくば市内の小学5年生児童としておりましたが、今回より小学4、5年生とし、“ぼくのはし、わたしのはし”をテーマに、独創的で夢のある橋を作ってもらいました。
 その結果、34の小学校から657名の596作品の参加があり、参加数は昨年度よりほぼ倍増となりました。(昨年度参加数:379名、340作品)
 その中から「ぼくらしさ、わたしらしさ(独自の工夫)」、「橋として丈夫で安定しているか」、「形や色、仕上がりの美しさ」を5名の審査委員が評価し、最優秀賞(3作品:以下同)、構造デザイン賞 (5)、美術デザイン賞 (5)、努力賞(5)を授与するとともに在校児童数に対する参加率の高い学校には、学校奨励賞(6校)を授与しました。
 一般公開会場では、本コンテストの表彰式と全参加作品の展示を行いました。
 表彰式では、最優秀作品を製作した児童に、作品の製作にあたっての工夫や作品に込めた思い等を語って頂きました。


応募作品の展示

表彰式での受賞者との記念撮影

優秀作品はこちら。

 ◇他にもイベントが盛りだくさん!


 また、吾妻小学校・吾妻中学校吹奏楽部による演奏、職員有志による和太鼓演奏・バンド演奏が、土木の日一般公開を大いに盛り上げてくれました。

 最後にこの場をお借りいたしまして、土木の日一般公開に来場頂きました皆さん、イベント開催にあたりご協力いただきました皆さんに心から御礼申し上げます。