研究成果概要


国総研プロジェクト研究報告 第 13 号

【資 料 名】 水域における化学物質リスクの総合管理に関する研究

【概   要】  水生生物に関する環境基準の策定(平成15年度),環境ホルモンへの社会的関心の高まりに加え,河川への油や化学物質の流出による水質事故や,工場から下水道への有害物質流入事故の増加など,水環境保全における化学物質を含めた水質管理の重要性が増加している。しかしながら,膨大な種類の化学物質について,流域単位で発生源や水環境中での存在量を把握することは,技術的にも経済的にも不可能に近く,さらに人や生態系へのリスクを評価し,流域内の関係者が一体となってリスク管理を行うことは容易ではない。
 こうしたなかで,平成13年度からPRTR(Pollutant Release and Transfer Register:化学物質排出移動量届出制度)の集計が開始され,対象流域における化学物質排出実態の概要が把握可能となってきた。そこで本研究では,PRTRの情報を基に,河川流域における化学物質の動態を把握し,流域における化学物質の実態に関する情報を地域の関係者と共有して,流域のリスクマネジメントを進めるスキームを提示した。

【プロジェクトリーダー】 下水道研究部長



表 紙 351KB
中 扉 514KB
はじめに 491KB
研究担当者一覧 442KB
目 次 491KB
1.研究の概要 2,067KB
2.化学物質リスクの実態把握に関する研究 3,804KB
3.河川管理者による化学物質リスクコミュニケーション手法の提案 7,993KB
4.化学物質リスクコミュニケーションツールの開発 1,909KB
5.流域の化学物質リスクマネジメントを進めるスキームの提示 703KB
6.まとめ 504KB
【参考資料】
参考資料1 672KB
参考資料2 1,126KB
奥 付 243KB

全 文 14,453KB