研究成果概要


国総研研究報告 第 13 号

【資 料 名】 国際海上コンテナ貨物流動モデルと大水深ターミナル整備評価に関するシナリオ別分析

【概   要】 アジア諸国でのコンテナ貨物の増大や釜山港・上海港などアジア近隣諸港での急速な機能拡充 を背景に,より精度の高い海外からのトランシップ貨物予測モデルの開発が必要とされている。また,国民本位で成果重視の行政への転換 などを目的として,2001年(平成13年)6月に「行政機関が行う政策の評価に関する法律」が制定されたのをうけ,大水深国際海上コンテ ナターミナルの整備等に関しても,その成果の評価が必要とされていた。このような背景のもと本分析は,中国をはじめとするアジア諸国な どからのトランシップ貨物量を予測する国際海上コンテナ貨物流動モデルの開発を行うとともに,開発したモデルなどを用いて,国際ハブ港 湾政策の中心的施策である大水深国際海上コンテナターミナルの整備に関して,施策の「有効性評価(インパクト評価)」や「費用便益分析 による評価」を実施したものである。これにより,東アジア−北米間の貨物流動に関して,我が国の4中枢国際港湾,中国7エリア,NIEs,A SEAN 4の各国・エリアのトランシップ貨物の予測モデルを構築できた。また,我が国の大水深国際海上コンテナターミナル整備がなされて いなかった場合には,我が国主要港のフィーダーポート化などの可能性があったことや,費用便益分析により,大水深国際海上コンテナタ ーミナルの整備は,その投資に対して十分に効果があったことが示された。

【担当研究室】 港湾システム研究室

【執 筆 者】 渡部富博,平井洋次,田中淳,柴崎隆一,小島肇



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