【資 料 名】 |
航空機荷重に対するグルービングの安定性 |
【概 要】 |
空港滑走路のグルービングは厳しい荷重条件下においても高い耐久性が必要とされる.本研究では一連の室内試験により,骨材,アスファルト,養生方法等の要
因がそれに及ぼす影響を検討した.得られた結果は次のようなものである.1)アスファルトコンクリートの骨材の違いでは,最大粒径13mmで中央粒度とい
うものがグルービングの溝形状が最も消失しやすく,最大粒径20mmで粗粒度としたものが溝形状を比較的保持できている.2)アスファルトの違いでは,針入度の小さい,すなわち硬いものが変形抵抗性が大きい.また,改質アスファルトを使用したほうが,また,再生アスファルトコンクリートが有利である.3)表
層敷設後グルービングを設置するまでの期間を長くとることにより,グルービングの安定性は向上する.特に,オーバーレイ時においてその効果は著しい.4)
滑走路のすべり抵抗性を確保するためには,改質アスファルトを使用することが必要である.また,オーバーレイの場合には,ある程度養生期間を確保できるな
らばストレートアスファルトを用いることでも対応可能である. |
【執 筆 者】 |
八谷好高,坪川将丈,松崎和博,江崎徹,水上純一 |
|