研究成果概要


国総研研究報告 第 26 号

【資 料 名】 航空機荷重に対するグルービングの安定性

【概   要】    空港滑走路のグルービングは厳しい荷重条件下においても高い耐久性が必要とされる.本研究では一連の室内試験により,骨材,アスファルト,養生方法等の要 因がそれに及ぼす影響を検討した.得られた結果は次のようなものである.1)アスファルトコンクリートの骨材の違いでは,最大粒径13mmで中央粒度とい うものがグルービングの溝形状が最も消失しやすく,最大粒径20mmで粗粒度としたものが溝形状を比較的保持できている.2)アスファルトの違いでは,針入度の小さい,すなわち硬いものが変形抵抗性が大きい.また,改質アスファルトを使用したほうが,また,再生アスファルトコンクリートが有利である.3)表 層敷設後グルービングを設置するまでの期間を長くとることにより,グルービングの安定性は向上する.特に,オーバーレイ時においてその効果は著しい.4) 滑走路のすべり抵抗性を確保するためには,改質アスファルトを使用することが必要である.また,オーバーレイの場合には,ある程度養生期間を確保できるな らばストレートアスファルトを用いることでも対応可能である.

【担当研究官】 空港新技術研究官

【執 筆 者】 八谷好高,坪川将丈,松崎和博,江崎徹,水上純一



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中 扉 261KB
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