【資 料 名】 |
空港コンクリート舗装の薄層付着オーバレイに関する研究 |
【概 要】 |
航空機の走行による繰返し荷重や地盤沈下等により,空港コンク
リート舗装に破損が生じた場合,大半が無筋コンクリート舗装であることから,その補修方法
としてはオーバーレイが一般的である.この場合,表面勾配に厳しい規定があることから,オーバーレイ層を薄く施工できる付着オーバーレイが有利であるが,
上下層の付着を確保することがかなり困難であるとの指摘が多く,アスファルトによるオーバレイに比較するとその施工量はきわめて少ないことから,表面処理
方法と必要付着強度に重点を置き,これらに関する室内試験ならびに現場試験施工を実施した.
その結果,以下の結論が得られた.
1)現場試験舗装において,一部の区画で新旧層の界面で剥離が生じた原因は,界面に生じる垂直応力が界面の引張強度を超過したことが原因であることを明ら
かにした.
2)長期観測ならびに付着強度試験の結果から,新旧コンクリート層に必要な付着強度としては,引張強度で1.6MPaが必要であることを明らかにした.
3)表面処理方法としては「ウォータージェット・ショットブラスト併用工法」ならびに「ショットブラスト・接着剤併用工法」が適用可能であることを明らか
に
し,必要付着強度を得るための両工法の標準仕様を提案した. |
【執 筆 者】 |
八谷好高,水上純一,坪川将丈,江崎徹,野田悦郎,中丸貢,東滋夫
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