研究成果概要


国総研研究報告 第 46 号

【資 料 名】 越波・越流共存時の護岸通過流量のモデル化と
三大湾高潮浸水被害の地球温暖化による感度の推定

【概   要】  地球温暖化の影響を考慮した高潮対策を検討して行くためには,どのような対策を講じたときに被害がどの程度軽減されるかを見積もることが必要である.台風来襲時には,多くの場合,高潮と高波が同時に発生するため,そのような状況下で護岸・堤防等を超えて陸域に流れ込む海水の量を精度良く求めることが必要である.
 そのため,期待越波流量算定図および数値波動水路(CADMAS-SURF)による越波・越流の計算結果をもとに,高潮・高波共存時の越波・越流量を推定することができる期待越波・越流計算モデルを作成した.作成した期待越波・越流計算モデルを高潮浸水シミュレーションモデルに組み込み,東京湾,伊勢湾および大阪湾の奥部を対象に高潮浸水シミュレーションを実施した.シミュレーションは海面上昇を0cm,30cm,60cm,台風強度を1.0,1.1,1.2,1.3 に変化させて行い,地球温暖化による高潮浸水被害の変化を調べた.

【担当研究室】 港湾研究部

【執 筆 者】 鈴木 武,柴木 秀之



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