研究成果概要


国総研研究報告 第 51 号

【資 料 名】 Webカメラを用いたプラスチックゴミ漂着量の計測手法の開発と多地点連続観測

【概   要】  本研究では山形県酒田市飛島に設置したWebカメラ撮影画像を用いて様々な色のプラスチックゴミ(Plastic Debris, 以下,PD)の画素を検出するための手法(Method using the Ellipsoid Body,以下,MEB)を開発した.MEBは明度を用いてPD画素を検出する既往手法と比べて様々な色のPD画素を検出できるという点で優れていた.さらに山形県酒田市飛島を含む対馬暖流沿い日本沿岸4地点に設置したWebカメラ撮影画像にMEBと射影変換手法を適用することでPD漂着量を計算して各地点における約1年間の時系列変動を明らかにした.本研究で計算されるPD漂着量には約18%の計測誤差はあるが,PD漂着量の時系列変動を高時間分解能で得られることに成功した.Webカメラを用いてPD漂着量を多地点で計測することにより,今後PD漂着量の変動要因の詳細な調査,環境負荷を考慮した計画・重点的な海岸清掃及び海ゴミの輸送実態の解明に利活用できるであろう.

【担当研究室】 沿岸域システム研究室

【執 筆 者】 片岡智哉,日向博文,加古真一郎



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