研究成果概要


国総研資料 第 33 号

【資 料 名】 Study of Force Support Systems of Particulate Media using Discrete Element Method
個別要素法による粒状体の荷重支持機構に関する研究

【概   要】  粒状体の挙動解析を対象とした2種類の個別要素法(DEM)の開発を行った.開発した手法は,1)任意楕円形粒子(Superquadric)による2次元個別要素法,および,2)楕円形粒子による3次元個別要素法である.
 本研究では,開発した個別要素法を使用して,港湾で使用される捨石マウンドのような粒状体による集合体を対象として,その荷重支持機構に関する基礎的な解析を実施した.数値解析は個別要素法を用いた一軸圧縮試験であり,粒状体集合体が剛な載荷版により鉛直載荷を受けた際の挙動を再現している.
解析結果によると,載荷版に接触している各粒子の接触力は非常に大きな“ばらつき”を有し,粒状体による荷重支持は,きわめて不均質かつ離散的な支持構造であることが明らかになった.このような粒状体による不均質・離散的な荷重支持状態は,ケーソン底版に作用する捨石マウンドからの反力分布として現行設計法で想定している線形反力分布とは明らかに異なるものであった.

【担当研究室】 沿岸防災研究室

【執 筆 者】 宮田正史,Graham G.W.Mustoe,Masami NAKAGAWA,菅野高弘



表 紙 22KB
中 扉 82KB
目 次 20KB
本 文 1,990KB
奥 付 15KB

全 文 2,109KB