研究成果概要


国総研資料 第 60 号

【資 料 名】 内貿ユニットロード貨物の輸送機関分担に関する分析

【概   要】  コンテナやシャーシを用いたいわゆるユニットロード輸送に関しては,荷役の効率化,物品の破損や紛失防止,梱包費の節約など多くのメリットがあることから,貨物輸送の経済性・効率性を高める輸送手段の一つとして利用が盛んである.なかでもフェリー,RORO船,コンテナ船による国内の海上ユニットロード輸送については,環境への負荷が小さいことからモーダルシフトの担い手として注目を浴びている.また,新造船建造や新規航路参入などの各種の規制緩和も進められてきており,輸送環境も大きく変化している.
 このような状況のもと,本研究は,国内の海上ユニットロード輸送に関して,フェリー,RORO船,コンテナ船の各船舶による貨物輸送や輸送経路・機関分担などについて分析を行うとともに,地域間の輸送機関分担・経路選択モデルの構築を試みたものである.
 その結果,内貿ユニットロード輸送に関する輸送機関別の品目や背後圏などの最新動向を確認できた.また,大宗品目である軽工業品・農水産品を対象に輸送機関と輸送経路を同時に考慮した輸送機関分担モデルを構築し,概ね良好な再現性を得ることができた.さらに,本モデルを用いてサービス水準の変化による輸送機関分担の変化の分析を行った.

【担当研究室】 港湾システム研究室

【執 筆 者】 田中淳,柴崎隆一,渡部富博



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中 扉 78KB
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