【資 料 名】 |
国際海上コンテナ貨物の国内背後流動におけるマルチモーダル輸送に関する分析 |
【概 要】 | 我が国産業の競争力強化のため,物流
コストの更なる低減が求められており,地球環境問題への
対応と相まって,道路・鉄道・海運などの複数の輸送機関
の連携を図るマルチモーダル輸送への取り組みが必要とな
っている。このマルチモーダル輸送を推進していくために
は,従来以上に詳細な国際コンテナ貨物の港湾背後圏の分
析が必要となっている。また,インフラ整備に関する費用
便益分析や,施策の効果を国民にわかりやすく示すアウト
カム指標の検討などが求められており,このためにも国内
背後流動の分析は重要である。本研究では,国際海上コン
テナ貨物の国内輸送,なかでも鉄道および海運による輸送
について,輸送サービスの現状を整理するとともに,港湾
背後流動の特性や輸送機関の転換による効果の分析を行っ
た。具体的には海上コンテナ取扱駅や定期航路といった国
際海上コンテナ貨物の輸送サービスの現状を整理するとと
もに,鉄道および国内海上輸送貨物に関する各種の関連資
料を用いて,地域別コンテナ取扱量の比較を行い各資料の
特性について考察した。また,全国輸出入コンテナ貨物流
動調査を用いて,輸送品目,相手国,輸送ロット,貨物の
価格,生産消費地分布・OD貨物量,輸送距離帯等の特性を
分析した。さらに,トラック輸送から鉄道および国内海上
輸送への転換効果をCO2排出量,輸送コストの観点から分析
した。これらの結果を踏まえ,マルチモーダル輸送の今後
の展望に関して考察を行った。 |
【執 筆 者】 |
山鹿知樹,柴崎隆一,渡部富博,平井洋次,角野隆 |
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