研究成果概要


国総研資料 第 296 号

【資 料 名】 道路橋の鋼製橋脚隅角部の疲労設計法に関する研究
-一定せん断流パネルを用いた解析法の検討−

【概   要】  近年,重交通路線を中心に鋼製橋脚隅角部などの様々な部位において,疲労が原因と考えられる損傷が報告されている。これらを背景に,平成14年に改訂された道路橋示書では鋼橋に対して疲労の影響を考慮することが明確に規定され,併せて具体的な疲労設計法について「鋼道路橋の疲労設計指針」としてまとめられた。同指針では,活荷重により部材に生じる応力性状を適切に評価することで,必要な疲労耐久性を合理的に確保できるように定められている。しかし,鋼製橋脚隅角部は様々な部材が輻輳し,応力性状を適切に評価することが困難な構造であり,また疲労耐久性を確保するための知見が十分でなく,その具体的な方策に関する規準類がないのが現状である。
 本研究では,このような状況を踏まえ,鋼製橋脚隅角部における現状の課題を整理し,疲労耐久性の向上のための構造細目について検討を行った。また,その効果を確認できる実用的な解析手法の提案を行ったものである。

【担当研究室】 道路構造物管理研究室

【執 筆 者】 玉越隆史,中洲啓太,石尾真理,木内耕治



表 紙 157KB
中 扉 149KB
まえがき 214KB
目 次 90KB
第1章 序論 303KB
第2章 鋼製橋脚隅角部の疲労損傷の実態 643KB
第3章 隅角部の解析手法に関する検討
  3.1 概要 1,866KB
  3.2 隅角部の応力算出手法の概要 1,686KB
  3.3 解析手法の比較
  (p.22)(p.23〜p.32)(p.33〜p.41)(p.42〜p.50)(p.51〜p.61)
  (p.62)
307KB〜6,511KB
  3.4 一定せん断流パネル解析による隅角部設計手法の検討 5,027KB
第4章 一定せん断流パネル解析を用いた疲労耐久性の検討手法
  4.1 概要 309KB
  4.2 検討ケース 434KB
  4.3 フィレット構造 9,072KB
  4.4 断面構成 1,036KB
  4.5 ダイヤフラム 3,860KB
  4.6 縦リブ 1,928KB
  4.7 マンホール 2,936KB
  4.8 あて板構造 2,158KB
第5章 一定せん断流パネル解析における隅角部のモデル化
の検討
  5.1 概要 1,173KB
  5.2 モデル化範囲の影響 5,095KB
  5.3 要素分割の影響 4,159KB
  5.4 荷重載荷位置のモデル化の影響 2,460KB
  5.5 縦リブのモデル化の影響 2,117KB
第6章 まとめ 288KB
参考.隅角部の耐荷力設計 375KB
参考文献 305KB
一定せん断流パネルを用いた解析による鋼製橋脚隅角部の
疲労設計ガイドライン(案)
2,863KB
奥 付 157KB

全 文 66,050KB