研究成果概要


国総研資料 第 367 号

【資 料 名】 発展途上国に適した低コスト型新下水道システムの開発に関する
研究−処理場編−
ラグーンおよび後段処理システムに関する共同研究報告書

【概   要】  開発途上国では,都市部において著しく経済発展が進んでいる地域がある。しかし,経済的な問題から,十分な下水道整備がなされていないことが多く,そのような地域では,水辺環境が悪化し,住民は劣悪な衛生環境におかれている場合も多い。そのため,下水道先進国から様々な技術援助がこれまでに行われており,日本もその一端を担っている。しかし,実際の援助に当たり,気候,予算などの条件が日本とは違うため,日本の技術をそのまま移行することはできない。さらに,日本において開発途上国を対象とした研究がほとんど行われていないため,データが十分にあるとは言い難い現状がある。このため,開発途上国の現状に即した下水処理技術に関する研究を行った。
 本研究は,まず技術援助経験者から開発途上国のかかえる問題に関するヒヤリングを行った。そして,ヒヤリング結果に基づき,開発途上国で採用が多く,現地に即した下水処理技術であるラグーン処理法に関する検討を行うとともに,ラグーン後段の高度処理に関する検討を行った。実験は,熱帯,亜熱帯地域を対象とすることから,日本で唯一の亜熱帯地域である沖縄県で行った。また,問題点の確認のため,タイ,インドネシアにおいて下水道に関する情報収集を実施した。

【担当研究室】 下水処理研究室,沖縄県土木建築部下水道管理事務所

【執 筆 者】 南山瑞彦,平出亮輔,桜井健介,中島英一郎,川嶋幸徳,
中島智史,神山保男,國吉巌,湧田啓一



表 紙 228KB
中 扉 210KB
目 次 231KB
1.はじめに 229KB
2.ラグーンとは 330KB
3.技術援助専門家の経験者からのヒヤリング 227KB
4.現地調査 1,608KB
5.ラグーンおよび後段処理システムに関する共同研究(沖縄県) 1,292KB
6.まとめ 229KB
7.参考文献
8.謝辞
229KB
【資料】
資料−1
資料−2
資料−3
1,083KB
資料−4 479KB
奥 付 228KB

全 文 3,568KB