研究成果概要


国総研資料 第 375 号

【資 料 名】 東京国際空港D滑走路の舗装構造に関する室内試験

【概   要】  東京国際空港再拡張事業において建設される4本目の滑走路は,埋 立・桟橋併用工法によるものである.国内の空港においては,桟橋構造による空港島建設の実績はなく,その構造上に航空機荷重が載った場合の舗装構造の力学 的挙動についてはあまり知見がない.そのため,室内試験によって,桟橋構造上に配置されたコンクリート床版上の空港アスファルト舗装におけるアスファルト 混合物の力学的挙動の把握,床版防水性及び付着性に関する検討,アスファルト混合物の疲労耐久性に関する検討を行った.
 その結果,以下の結論が得られた.    
1) ホイールトラッキング試験及び水浸ホイールトラッキング試験結果により,表層(改質?U型)の動的安定度(DS)が2,500回/mm以上であること,ま た,剥離抵抗性に関しては,十分な性能を有していることがわかった.
2) 特殊ホイールトラッキング試験及び特殊水浸ホイールトラッキング試験結果により,20,000回の走行載荷試験後においても,コンクリート床版とSMA層 間の付着力は十分な性能を有しており,それは水浸時においても変わらない.
3) 改質?U型,排水性,SMAの各アスファルト混合物に対して,上限を20万回とし曲げ疲労試験を行った結果,各試験条件においても疲労破壊を起こすことはな かった.また,D滑走路の10年間の設計カバレージと比較しても,その交通量において,疲労破壊を起こすことはないものと考えられる.  

【担当研究室】 空港施設研究室他

【執 筆 者】 江崎 徹,八谷好高,坪川将丈,水上純一,野口孝俊



表 紙 79KB
中 扉 284KB
目 次 275KB
1章−8章(p1〜p31) 3,536KB
奥 付 65KB

全 文 3,601KB