研究成果概要


国総研資料 第 550 号

【資 料 名】 国際経済シナリオと応用一般均衡モデル(GTAPモデル)
に基づく将来貿易額の予測(2001年ベース版)

【概   要】 我が国等における港湾取扱貨物量の将来予測を行うためには,その前提となる将来貿易額の予測が必要である.その際,将来の国際経済の動向や,FTA(自由貿易協定)・EPA(経済連携協定)などを含めた貿易・国際経済政策,あるいはインフラ投資などの国際輸送政策等をできるだけ考慮した形で予測を行うことが望ましい.一方で,近年の金融危機などに見られるように,将来値を予測することには大きな不確実性を伴う.
そこで本稿では,これまで著者らがFTA・EPA締結の影響を感度分析的に計測するために用いてきた,世界貿易を対象とした代表的な応用一般均衡モデルであるGTAP(世界貿易分析プロジェクト)モデルを用いて,各国・地域における貿易額やGDPに関する将来推計を行った.この際,過去のトレンドを基に将来予測を行うベースライン推計に加え,著者らが昨年実施した,国際経済・交通に関する将来動向アンケート調査の結果を活用し,各国の経済指標や関連施策の変動を想定した複数のシナリオに基づく幅を持った予測を行った.

【担当研究室】 港湾研究部

【執 筆 者】 柴崎隆一,笹山 博



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