研究成果概要


国総研資料 第 587 号

【資 料 名】 海辺の自然再生の推進に向けた概念モデル化の提案および事例によるモデル例の作成

【概   要】 海の自然再生を推進するためには,対象水域の環境の因果関係や生態系が持つ機能が人々に提供する生態系サービスに配慮して,評価指標を政策決定者や市民が理解しやすい形で示し,再生に向けての行動計画・対策および環境モニタリングに反映させることが重要である.そこで本研究では,環境要因から生態系サービスまでの一連の流れを判り易く示す概念モデル化を提案し,幾つかの生態系サービスを対象として,概念モデル例を作成することを目的とした.検討により,以下の結果を得た. (1) 海辺の自然再生に関して,生態系サービスをゴールとした環境メカニズムを端的に示す概念モデル化を提案した. (2) 概念モデルは,政策決定者や市民が,再生に向けての行動計画・対策および環境モニタリングのための評価指標を抽出する際に有効な手法であることが,実例を用いて示された. (3) 概念モデルは,知見の不足や発見,望まれる生態系サービスの変化等を反映し,柔軟かつ順応的に更新・改善されていくべきものである.

【担当研究室】 海洋環境研究室

【執 筆 者】 堀江岳人,古川恵太, 岡田知也



表 紙 357KB
中 扉 401KB
目 次 371KB
本 文 6,859KB
奥 付 113KB


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