研究成果概要


国総研資料 第 618 号

【資 料 名】 内貿ユニットロード貨物の純流動ODの算定に関する分析

【概   要】 国内物流においても,輸送の効率化や地球環境問題への対応が必要となっており,より環境に優しい輸送手段であるフェリー,RORO船,コンテナ船による内貿ユニットロード輸送への関心が近年高まっている.しかしながら,一方では,高速料金の各種割引や原油価格の高騰など,内貿ユニットロード輸送を取り巻く環境も近年大きく変化しており,内貿ユニットロード輸送に関わる施策の企画立案を行うためには,これらに対応したより精度の高い将来の輸送動向予測などを進める必要がある.
予測にあたっては,内貿ユニットロードや他の輸送機関で輸送される貨物について,輸送機関毎に貨物の生産地と消費地間の一連の流れである純流動ベースのODが必要となるが,貨物の純流動を把握できる調査もいくつか実施されているものの,データ使用にあたっての課題も多い.
そこで本分析は,将来の輸送動向予測にあたっての基礎資料とするために,内貿ユニットロード貨物の船種別の純流動OD表を,既存の統計や資料を基にして年間ベースで算定する方法を提案するとともに,内貿ユニットロード輸送されている太宗品目について,他の輸送機関での純流動OD表の算定も行ったものである.これにより,わが国の50地域間の純流動ODについて,輸送機関分担状況等の分析が可能となった.

【担当研究室】 港湾システム研究室

【執 筆 者】 鈴木恒平,渡部富博,井山繁,赤倉康寛



表 紙 354KB
中 扉 230KB
目 次 218KB
本 文 1,139KB
奥 付 226KB


全 文 1,665KB