研究成果概要


国総研資料 第 851 号

【資 料 名】 我が国の海上コンテナ貨物の米国における流動状況に関する分析

【概   要】  我が国の海上コンテナ貨物の相手国別の貿易額は,輸出は2006 年まで,輸入は1995 年までは米国が1位であり,それぞれ2007 年,1996 年以降は中国に抜かれて2 番ではあるものの,米国は依然として日本にとって重要な貿易相手国となっている.
 こうした中,パナマ運河の拡張工事やニカラグア運河といった大規模プロジェクトが進行中であり,今後はより大型のコンテナ船の通航も可能となり,我が国と米国間の海上コンテナ貨物の輸送経路も大きく 変わる可能性がある.
 そこで本分析では,今後のコンテナ貨物流動モデル開発などの基礎資料とするため,我が国発着の海上コンテナ貨物について,平成20,25 年度全国輸出入コンテナ貨物流動調査のデータを用いて,今後想定されるコンテナ貨物の輸送経路変化なども見据えて,米国の地域別のコンテナ貨物流動状況,貨物特性などを分析した.
 分析の結果,平成25 年時点で日本から米国への輸出貨物の仕向地域については西部地域が約4 割,中西部地域や南部地域がそれぞれ3 割弱となっているのに対して,米国から日本への輸入貨物の積出地については,その約8 割が西部地域となっていることや,利用港湾については米国への輸出では西部地域だけでなく,南部地域や中西部地域でも西部北地区や西部南地区の港湾を最終船卸港とする貨物が多いことなどを把握することができた.

【担当研究室】 港湾システム研究室

【執 筆 者】 岩崎 幹平,渡部 富博,佐々木 友子



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