研究成果概要


国総研資料 第 959 号

【資 料 名】 超音波を使用した潮位の簡易観測に向けた現地試験

【概   要】  港湾地域の堤外地では,防御が不足しているため高潮被害が発生している.さらには,気候変動による高潮の激化が懸念されている.避難を的確に行うなど,堤外地における防護の安全性に繋がる高潮リスク情報を簡易的かつ安価に把握する手法の開発が必要である.本研究では,名古屋港において超音波を使用した潮位の簡易観測に向けた現地試験を行った.この現地試験を通して,観測機器の設置,保守点検,維持管理,計測手法,データ処理に関する技術的な課題を把握した.これらの技術的な課題に対し,観測機器の改良,修繕を通じて,対応策の検討を行なった.現地観測において,台風1616号来襲時の潮位,気温,気圧のデータを取得した.それらは,様々な課題はあるものの,近隣の二つの観測地点で観測されたデータと基本的に整合していた.

【担当研究室】 沿岸防災研究室

【執 筆 者】 内藤 了二,熊谷 兼太郎,鈴木 健之,鈴木 武



表 紙
中 扉
目 次
本 文
奥 付


全 文 10,381KB