研究成果概要


国総研資料 第 985 号

【資 料 名】 定期点検データを用いた道路橋の劣化特性に関する分析

【概   要】  国管理の道路橋の定期点検においては、工学的判断に基づく部材毎の健全性や措置の必要性などについての助言であり、法定事項である健全性の診断を行うことに加えて、予め決められたとおりに定型的な区分法に従って損傷の種類と程度を客観データとして区分し、要素単位で記録する損傷程度の評価を行っている。後者は定められた記録単位(要素)の状態を定められた区分にしたがって定型的かつ定点的に記録することを定期的に行うことで、全国規模で道路橋の劣化を追跡することも目的に行っているものである。
 本資料は、客観データである損傷程度の評価データを用いて、要素単位の劣化の遷移について統計分析を行い、部材種別毎や損傷種類毎の損傷の発生状況の現状ならびに劣化の遷移を分析し、統計的な劣化モデルが有する統計的な不確実性を明らかにした。また、巻末に参考資料として点検結果の統計分析から得られる部材種別毎、損傷種類毎の劣化の遷移モデルのデータを示した。

【担当研究室】 橋梁研究室

【執 筆 者】 白戸真大,星隈順一,玉越隆史,河野晴彦,横井芳輝,松村裕樹



表紙 394KB
中扉 276KB
目次 135KB
   
本文
   
1. はじめに 361KB  
2. 橋梁定期点検結果の分析のためのデータの読み取りと整理 4,116KB  
  2.1 はじめに
  2.2 橋梁定期点検の概要と要素単位の記録  
  2.3 分析に必要なデータの読み取り  
  2.4 まとめ  
3. 橋梁定期点検データに基づく分析結果 674KB
  3.1 代表的な主要部材の損傷発生状況
  3.2 代表的な主要部材における損傷に関する経年毎の損傷程度の割合  
  3.3 まとめ  
4. 統計的手法による劣化モデルの作成 1,118KB
  4.1 データの整理
  4.2 状態遷移確率モデルの作成  
  4.3 母集団の条件毎に異なる劣化特性  
  4.4 まとめ  
5. 劣化モデルの作成方法や要素データのサンプリング方法の違いが結果に及ぼす影響 1,125KB
  5.1 劣化モデルの作成方法の違いが予測結果に及ぼす影響
  5.2 劣化予測の留意事項  
  5.3 まとめ  
6. ばらつきを含めた劣化の特徴とアセットマネジメントにおける留意点の考察 662KB
  6.1 はじめに
  6.2 劣化の特徴の整理方法  
  6.3 劣化の特徴の算出例  
  6.4 まとめ  
7. まとめと課題 335KB  
   
付録1 要素番号の付与方法と損傷評価基準 5,985KB  
付録2 劣化特性に関するデータ集 34,799KB  
   
奥付 86KB  
   
全文 47,894KB  
   
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