研究成果概要


国総研資料 第 993 号

【資 料 名】 東アジア・米国間のコンテナ貨物流動に関するトランシップ港湾選択モデルの構築による我が国港湾施策の効果分析

【概   要】  近年のアジア諸国の台頭により,世界のコンテナ貨物の流動構造は大きく変化しており,我が国のコンテナ取扱貨物量の相対的な地位は低下している.このような状況のなか,我が国の産業の国際競争力強化のため,欧米基幹航路の維持・拡大を主目的とした国際戦略港湾政策が展開されている.その推進のため,高い経済成長等を背景に拡大する東南アジア地域からの広域集荷により,北米基幹航路の維持・拡大を推進していく施策が打ち出されている.このような施策実施の効果について,定量的に議論を行うためには,シミュレーションモデルを用いることが有効であると考えられる.
 そこで,本分析では,東アジアと米国間のトランシップコンテナ貨物流動について,実務への適用が比較的容易であり,かつ,一定の精度を確保できるトランシップ港湾選択モデルを構築する.さらに,構築したモデルを用いて,日本におけるトランシップの円滑化や日本・東南アジア間に就航するシャトル便の導入およびインセンティブ付与の施策を実施した際の日本トランシップ貨物の増加量を試算した.

【担当研究室】 港湾システム研究室

【執 筆 者】 古山 卓司,赤倉 康寛,佐々木 友子



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