研究成果概要


国総研資料 第 1038 号

【資 料 名】 海岸保全施設のライフサイクルコスト計算ツールの開発

【概   要】  全国の堤防・護岸等の海岸保全施設のうち,整備後50年以上を経過した施設や整備年度が不明な施設は2015年で約4割であるが,2035年には約7割に達する見込みであり,海岸保全施設の適切な維持管理を推進し,防護機能や安全性の確保が重要な課題となっている.
 海岸管理者においては,「海岸保全施設維持管理マニュアル」を踏まえ,長寿命化計画の策定を進めており,長寿命化計画については,ライフサイクルコスト(以下「LCC」)の算定が必要となっている.
 各海岸管理者において,適切な修繕等の方法や実施時期等の設定を行うためにも,各海岸管理者において,算定方法,計算精度が統一されていることが望ましい.
 今般,海岸管理者のLCC算定における,算定方法,計算精度の統一,ならびに,算定における労力の低減を図ることを目的とした,海岸保全施設のLCC計算ツールを開発・公開し,平成30年5月に公表された「海岸保全施設維持管理マニュアル」(再改訂版)においても,LCCの算定に有効なツールである旨位置づけられている.
 LCC計算ツールを公開した際,利用者が容易に操作できるよう,ツールの概要及び計算方法を掲載した「操作マニュアル」を配布しており,本資料は,LCC計算ツールの算定条件の設定方法及び本LCC計算ツールで適用した劣化予測モデルの評価について整理した.

【担当研究室】 沿岸防災研究室

【執 筆 者】 鮫島和範・内藤了二・加藤絵万・鈴木高二朗・井出正志・早川哲也



表 紙
中 扉
目 次
本 文
奥 付


全 文 4,259KB