研究成果概要


国総研資料 第 1043 号

【資 料 名】 係留施設における劣化予測の精度向上に関する一考察

【概   要】  近年,港湾分野においては,維持管理に関する法令の整備が進み,マニュアル類が作成されるとともに,数年前より,維持管理情報データベースが供用されたことで,点検診断結果などの維持管理情報の蓄積が急速に進んだ.
 施設の維持管理の検討ではLCC(ライフサイクルコスト)が重要な要素の一つであるが,劣化予測や維持管理費用の推計に港湾分野で用いられているLCC 計算プログラムにおいて,劣化速度を表現するマルコフ連鎖の遷移率は,根拠となるサンプル数が非常に限られているのが現状である.
 これらの状況を踏まえ,本研究では,維持管理情報データベースに蓄積された全国の維持管理計画書の点検診断結果を使用し,マルコフ連鎖の遷移率の標準値の算出に用いる劣化予測モデルの精緻化,算出区分の細分化の検討を行い,新しい遷移率の標準値の提案を行った.

【担当研究室】 港湾施工システム・保全研究室

【執 筆 者】 菅原 法城・井山 繁・松本 英雄・鈴木 達典



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