国総研資料 第 1099 号 |
【資 料 名】 | 港湾におけるレベル1地震動の評価手法による推定誤差の評価と 重力式係船岸の変形への影響 |
【概 要】 | 港湾施設の耐震設計では,設計対象地点(以下,対象地点と呼ぶ)の工学的基盤におけるレベル 1
地震動を設定する必要があり,レベル 1 地震動の推定精度を向上させるためには,地震動に及ぼす影
響が大きいサイト増幅特性を適切に評価する必要がある. サイト増幅特性の評価では,対象地点において地震観測に基づく評価手法を用いることが望ましい が,地震観測は地域によっては最低でも数年間の観測期間が必要であるため,そのような場所では常 時微動観測に基づく評価手法や,経験式による評価手法の簡易的な手法が適用されている.これらの 簡易評価手法は,地震観測に基づく評価よりもサイト増幅特性の推定精度が低下すると考えられるが, その推定誤差やそれに起因する構造物の変形への影響は明らかではない.よって,本資料では,第一 に速度 PSI 値を用いて,簡易評価手法によるサイト増幅特性の推定誤差を評価する.次に,重力式岸 壁,控え矢板式岸壁および桟橋を対象として,簡易評価手法によるサイト増幅特性の推定誤差が係留 施設の照査用震度に及ぼす影響を評価する.最後に,重力式岸壁を対象として,簡易評価手法による サイト増幅特性の推定誤差が構造物の変形に与える影響を評価する. 本資料は,設計実務者が合理的な設計が行えるよう,簡易評価手法によるサイト増幅特性の推定誤 差とその構造物への変形の影響の程度を理解するためのものである. |
【担当研究室】 | 港湾施設研究室 |
【執 筆 者】 | 錦織勇人・福永勇介・宮田正史 |
表 紙 | |
中 扉 | |
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全 文 | 10,901KB |