研究成果概要

国総研資料 第 1130 号


【資 料 名】 我が国におけるクルーズ船寄港に伴う旅客特性を考慮した経済
効果分析及び簡易算出ツールの開発
【概   要】  我が国寄港のクルーズ船の大型化やクルーズ旅客の急増など,近年の我が国を取り巻くクルーズ環 境が激変する中,より効率的な港湾の計画・整備を行うためには,クルーズ船寄港に伴う経済効果の 把握が必要である.
 本研究では,我が国に寄港するクルーズを対象に,多様なクルーズ旅客の消費特性を精緻に把握す るため,旅客の主な国籍やクルーズクラス等が異なる8クルーズの旅客へアンケート調査を実施し, その経済効果を把握した.
 その結果,国籍,クルーズクラス,日本国内寄港港数によって平均消費額が大きく異なることや, 国籍によるオプショナルツアー参加率及び前後泊率の違いがあることが明らかになった.また,旅客 の行動における港湾管理者自治体内/外の割合も示し,クルーズ船寄港に伴う経済効果を効果の波及 地域別に算出した.さらに分析結果を踏まえ,クルーズ形態や旅客特性といった入力に応じてクルー ズ船寄港に伴う経済効果が算出される経済効果簡易算出ツールを作成した.
【担当研究室】 港湾システム研究室
【執 筆 者】 佐々木友子・赤倉康寛
 

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