国総研資料 第 1179 号 |
【資 料 名】 | 港湾分野における消波ブロックを対象とした UAV写真測量の効率的な標定点の配置方法に関する検討 |
【概 要】 | 国土交通省港湾局では,港湾工事において,建設現場における生産性を向上させ,魅力ある建設現場の創出を目指すi-Constructionを推進するための取組みを進めてきた.
2020年には「ICT機器を用いた測量マニュアル(ブロック据付工編)(令和2年3月版)」を策定・公表したが,残された課題も多い. 特に,消波ブロック(陸上部)を対象としたUAV写真測量について,同マニュアル内で準用できる とされた他の技術基準類では「計測対象範囲を囲むように外側標定点を配置する」ことを標準として いるが,防波堤のような海に囲まれた港湾構造物の前面に設置された消波ブロックを計測対象とした 場合,計測対象を囲むために標定点を海上等に設置することとなり,過大なコストと手間を要するだけでなく作業上の安全性も含めて課題がある. このため,標定点を足場の良い防波堤上部工上へのみ設置することを前提に,現地試験を通じ,標 定点の配置方法(設置数と設置間隔)と外側標定点の外側に存在する計測対象までの距離等が計測精 度に与える影響について比較検証を行い,外側標定点の外側50mまで±5cmの計測精度が確保される標 定点の配置方法等を明らかにした.本研究で得られた知見の一部は,「ICT機器を用いた測量マニュアル(ブロック据付工編)」(令和3年4月版)に反映された. |
【担当研究室】 | 港湾施工システム・保全研究室 |
【執 筆 者】 | 小川 雅史,辰巳 大介,櫻井 義夫 |
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