研究成果概要

国総研資料 第 1198 号


【資 料 名】 係留索の最小切断荷重に基づく津波来襲時における船舶牽引力の概略評価
【概   要】  現在,国土交通省港湾局においては,係留避泊の安全性を高めるための検討を進めている.しかし,現行の港湾基準では津波来襲時の船舶の係留避泊に対応した係留施設の設計体系は提示されていない.そのため,その検討の端緒として,係留避泊の安全性検討に用いる津波来襲時の船舶牽引力の概略設定手法の評価を行った.
 本資料では,津波来襲時の船舶牽引力を評価するため,津波来襲時に備えた係留方法に関するアンケート調査を行い,津波来襲時に係船柱1基に掛ける係留索の最大本数に関して調査した結果を示す.また,2024年に予定されている改正SOLAS条約に基づく係留索の最小切断荷重の変更について検討する.さらに,これらの検討結果に基づいて津波来襲時の船舶牽引力を,係船柱1基あたりに掛ける係留索の本数に係留索の最小切断荷重を乗じて得られる値とし,概算牽引力を設定した.その上で,この概算牽引力と港湾基準における係船柱に作用する船舶の牽引力の標準値との関係の比較を行う.
 アンケート調査結果より,津波来襲時に係船柱1基に掛けられると想定される係留索の本数は,おおむね2本~4本であることが判明した.また,係船柱に係留索を4本掛けた状態における津波来襲時の概算牽引力は,船側投影面積が大きい船舶において係船柱に作用する船舶の牽引力の標準値を大きく超える場合が多く,コンテナ船で約1.4倍~約6.7倍となった.
【担当研究室】 港湾研究部
【執 筆 者】 平田 悠真,佐々木 宏和,竹信 正寛,宮田 正史,米山 治男
 

全 文 1,125KB
 
表 紙
中 扉
目 次
本 文
奥 付