国総研資料 第 1210 号 |
【資 料 名】 | 陸上発生土に含まれる陰イオン界面活性剤の分解実験手法の留意点 |
【概 要】 | 陸上発生土は,海域の環境改善材として有効活用できる可能性がある.しかし,シールドトンネル工法から発生する土砂は界面活性剤を含むことが,水生生物の観点からは課題である.本研究では,土砂中の界面活性剤の分解特性を把握する実験的検討に先立ち,界面活性剤のうち代表的な主成分であるAES(ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩)に着目し,土砂中のAES の分解性を評価する実験手法に関する留意点を検討した.その結果,AES の土砂試料は含水比を液性限界に調整すること,溶出試験における振とう操作を5℃の冷暗所で実施すること,振とう時間は最低でも2 時間は必 要であること等が示された.また,粘性土および砂質土でそれらの留意点を検証したところ,AESの分解量を適切に把握できる実験系であることが確認された. |
【担当研究室】 | 海洋環境・危機管理研究室 |
【執 筆 者】 | 内藤 了二,秋山 吉寛,岡田 知也 |
研究資料全文
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目 次 |
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1. 研究背景と目的 | ||
2. 分解実験手法の検討 | ||
3. 分解実験手法の適用性の確認 | ||
4. 結論 | ||
参考文献 | ||
付録A AESの化学分析手法および実験に用いた機器 | ||
付録B 振とう溶出液中の水質指標(DOC, pH,ORP)の監視結果 | ||