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   第17回アジア地域国土整備関係研究所長等会議 会議概要
第17回アジア地域国土整備関係研究所長等会議が、2008年10月21日から29日(9日間)にかけてつくばと新潟で開催されました。
この会議は、アジア各国の国土整備関係研究所長・中央省庁等の幹部が、都市の交通問題や水の管理等、国土の整備・管理に関わる特定のテーマについて討論等を行い、アジアにおける国際的研究を推進することを目的として、毎年、日本で開催されております。
今回は、海外から中国、インド、インドネシア、カンボジア、アフガニスタン、イラン、パキスタン、フィリピン、ベトナムの9カ国が参加しました。
今回の会議においては、今年5月の中国の四川大地震をはじめ最近世界各地で地震や水害等の大規模な自然災害が多く発生していることから、「自然災害に対する防災・減災」を会議テーマとしました。
  主な会議内容
21日(火) 開会式
基調講演 「最近の自然災害の特徴と防災・減災」
            京都大学 防災研究所 巨大災害研究センター長  河田惠昭教授
22日(水) 共通課題発表
参加国から、各国の自然災害の現状と防災・減災に対する取組状況とその課題についての発表と討議。
23日(木) 分野別課題 「地震・津波災害」、「洪水・高潮災害」、「土砂災害」
分野別に当所研究者による講義と海外参加者による討議を実施。
28日(火) アジアにおける国土開発と土木技術に関する国際シンポジウム
  • 講演 … 「2004年新潟県中越地震における地盤災害」
            長岡技術科学大学工学部 大塚悟教授
  • 事例発表 … 「アジアにおける自然災害に対する防災と減災」
              ・各国からの参加者による事例発表
  • パネルディスカッション … 「自然災害の防災・減災に取り組んでいく課題等」
各国からの参加者等により、災害管理のための国あるいは地方レベルの体制や早期警戒システムの整備、防災担当者の人材育成等について活発な意見交換を実施。
これらの発表と討議により、参加各国の自然災害の現状と防災と減災に対する共通認識を有することができました。
29日(水) 総合討論
今後、アジア諸国が連携した研究活動を行っていくことなどの宣言を採択して会議を終了。
  継続的な研究交流の推進
本会議は毎年テーマを決め開催してきましたが、継続的な活動をどう確保するかが大きな課題でした。そのため、今回より会議に参加された各国の幹部技術者の方々とは、各国の自然災害に対する防災と減災の取組状況等に関し3年間にわたり情報交換を行っていくということにしました。会議等をとおして各国の防災対策の改善状況を把握し、さらなる国際研究協力を推進していく予定です。


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