地域・市民と連携・協働を促進する河川環境情報共有手法に関する調査

河川環境に関する各種調査の結果や専門的な情報を、地域の市民の方々へ分かりやすく提供できる、インターネットを活用した河川環境情報共有システムの検討を行っています。

調査の背景

河川環境の保全・向上に向けて、市民、河川管理者、学識者等が連携・協働し、様々な取組みや活動が各地域で展開されています。その中では、河川環境に関わる情報が様々な媒体を活用して発信され、多様な主体間での情報共有が行われています。

しかしながら、河川環境に関する情報を共有するための仕組みが不十分であったり、情報が専門的で必ずしも市民の方々のニーズに対応し切れていないなど、情報共有の上での課題があります。

このような問題を解決するためには、各主体が日常的に河川環境に関する情報共有を行いやすい環境整備が重要であるとともに、河川環境に関する各種調査の結果や研究成果を、利用者の関心や目的に応じて加工・翻訳し、分かりやすく提供することが必要となります。

調査の内容

  1. 河川環境に関する情報提供・共有等に関する実態の把握
  2. 河川環境に関する情報共有システムの設計、作成
  3. 効果的な情報提供・共有手法の提案

研究担当:鶴田舞

◇市民・河川管理者間の情報共有システム「川の環境情報サイト」◇
  (中国地方を対象に試験公開)


第65回年次学術講演会講演概要集(2010.9)
「市民と行政が連携した河川管理に関する課題点と連携促進に向けた今後の方向性の整理」
[ 論文 ] [ 発表スライド ]
河川共同技術開発(生態系分野)

河川生態に関係する研究者及び河川管理者が持っている調査成果、研究成果等の多様な知見を体系的に集約、整理し、今後の河川環境、生態系の調査、研究に利活用していくため、研究者、河川管理者が参加して、知見を一元的に管理、提供する「河川生態ナレッジデータベース」の構築を目指しています。

研究担当:竹本典道・鶴田舞