日本近海における海洋環境の保全に関する研究

平成20年度〜平成22年度

国土交通省 国土技術政策総合研究所
下水道研究部下水道研究室

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近年、日本近隣諸国における経済発展は著しく、産業の発展と急速な人口増加が見られる反面、
工場排水や生活排水に起因する水質汚濁が進行しており、渤海・黄海・東シナ海・日本海を範囲と
する日本近海においても、有害赤潮の発生等に象徴される海洋環境の悪化が顕在化してきております。このような状況に対し、近隣諸国では河川並びに海洋における水質汚濁防止に向けて様々な取り組みが行われております。都市排水による汚濁の削減については、下水道の整備等が進められておりますが、近隣諸国における経済規模とその成長速度を鑑みると日本近海の水質の動向には注意を払う必要があります。

当研究室では平成20年度より3カ年で、日本近海の海洋環境保全を目的として、関係各国の下水道整備を軸とする、陸域からの汚濁負荷排出抑制による海洋環境保全手法の検討を進めてきました。本研究では、日本近海に面した国(日本・中国・韓国・ロシア)からの汚濁負荷流出を対象として、陸域からの汚濁負荷量の把握、その将来的な増減の予測、また、日本近海海洋上の水質予測を行う手法を開発しました。さらに、海洋環境悪化の課題解決及び水質予測精度の向上に向けて、日本・中国・韓国・ロシアとの研究者らと東京において国際ワークショップを開催しました。今後、各国研究者間において、各国の水質モニタリングデータ等の共有についての研究協力を継続的に行っていくことを予定しています。
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英語版HP   /lab/ebg/northwest-pacific.html
中国語版HP /lab/ebg/northwest-pacific_c.html


2013年2月1日 アップデート
 上記の研究を行うために、日本近海各国から海域に流出する汚濁負荷量を算出するプログラムモデルを開発しました。そのプログラムモデルと操作説明書、計算に活用できるサンプルデータはこちらからダウンロードできます→


2013年2月1日 アップデート
 上記の研究を行う際に、各国の研究者と河川、海域の水質データや各国の水質保全施策等について情報交換を行いました。これらの資料について抜粋したものを、こちらからダウンロードできます→


2013年2月1日 アップデート
 上記研究の国土技術政策総合研究所資料については、こちらから閲覧できます→