国土交通省 国土技術政策総合研究所
TOP 建設予定地の自然災害リスク

木造住宅を建てる前に確認しておきたい
7つのポイント

1.建設予定地の
自然災害リスク

ずっと長く住んでいる間の自然災害のリスクを少なくするため、建設予定地の自然災害リスクを確認して下さい
日本は、これまで数多くの自然災害を受けています

しょうこ

今まで日本では どんな自然災害があったの?

例えば、地震の場合を例にすると日本は世界のM6以上(マグニチュード:地震そのものの大きさ)の地震の約2割が日本周辺で発生する代表的な地震大国となっています。
日本の近年の地震の中で、震度7を記録したものとしては1995年の「阪神淡路大震災」、2004年の「新潟県中越地震」、2011年の「東日本大震災」、2016年の「熊本地震」、2018年の「北海道胆振東部地震」、そして2024年の「能登半島地震」があります。このように震度7であっても数年おきに発生しています。地震だけではなく、津波、台風、洪水、大雪、竜巻、火山、干ばつなどがあり、その度に数多くの人的・物的な被害を受けています。

建設予定地の自然災害のリスクを事前に知り、適切な建設地の選定、自然災害リスクに対応した住宅設計の重点的な対策について検討することは、居住者の安全性を確保する上で極めて重要なこととなります。建設地によって異なる災害リスクの主要なものとして、大雨に伴う洪水、内水、土砂災害、地震に伴う建物の震動被害、津波、市街地火災、液状化、火山活動などがあります。これらにより予想される被害の種類、程度、範囲等を地図上に視覚情報として示したものがハザードマップです。

けんた
しょうこ

ハザードマップってどこで公表されているの?

ハザードマップは、国土交通省等の国だけではなく、都道府県、市町村等の地方公共団体のWebサイトにも掲載されています。
今回は、国土交通省水管理・国土保全局および国土地理院の「ハザードマップポータルサイト」について説明します。
ここでは、洪水・土砂災害・高潮・津波のリスク情報、道路防災情報、土地の特徴・成り立ちなどを地図や写真に自由に重ねて表示する機能がある「重ねるハザードマップ」と、市区町村が作成・公開したハザードマップへリンクする機能の「わがまちハザードマップ」があり、これらを活用することにより建設地固有の災害リスクを把握することができます。
リスクを把握した上で、建設予定地を選択し、災害に対応した住宅の設計を依頼して下さい。

けんた
重ねるハザードマップ

重ねるハザードマップの利用例(関東)
引用:国土交通省 水管理・国土保全局 防災課、国土地理院 応用地理部 地理情報処理課

しょうこ

使い方がよく分からないわ・・・

使い方は以下に詳しく説明されています。
高潮及び内水ハザードマップは市区町村からの公表が少なく、また、ハザードマップには反映されない小規模な盛土等にもご注意下さい!

けんた
しょうこ

建設予定地の自然災害の危険性を把握する方法はわかったわ!
でも、素人の私が住宅の基本性能を把握することは難しいわ・・どうしたら良いの?

建設会社や建物ごとに各々の性能が著しく異なっており
一般の住まい手にとって専門知識がない限り、住宅の性能を評価することは難しいと思われます
国土交通省住宅局では、任意に利用出来る「住宅性能表示制度」を用意し等級の数字で区分して分かりやすく評価していますので、良質な住宅を選ぶ際の目安とすることができます

けんた